独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます
けれど俺だって男だ。
好きな女性がこんなふうに無防備に眠っていたら、それなりにいろいろしたくなる。
「でも、できるわけないよな」
無理強いして詩織を悲しませるわけにいかない。しかし、ショートパンツから伸びる細いけど肉づきのいい柔らかそうな脚。
「はぁ……」
切ない想いを抱きながら、俺は詩織を抱き上げ、大人しくベッドに運ぶ。
「見てろ、いつかこの状況を打破してやる」
少しずつ変えてみせる。急がずゆっくり、詩織のペースに合わせて距離を縮めていこう。
そしていつか詩織から好きだと言ってもらえるようになってみせる。