独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます

「いやいや、こんなことをしなくてもいいと言っていたはずだろう」
「ですが、皆祝福したい気持ちがあるんです。なので、どうぞ受け取ってください」

 困ったな。社員たちに気を遣わせてしまった。
 大々的に結婚したと通達していないので、上層部の者だけにしか言っていなかったのに。

 詩織がこの会社にいるということもあって、しばらくは伏せておこうと考えていた。

「しかし……」
「受け取ってくださらないと、皆の気持ちを無駄にすることになります」

 そう言われてしまうと断れなくなる。

 ここでいらないと言うわけにもいかないし、ここはしっかりと彼らの気持ちを受け取っておこう。

「じゃあ、遠慮なくいただくよ。ありがとう」
「社長、もしよろしければ……なんですが」
「何だ?」
「皆、社長の奥様にも挨拶をしたがっています。会社では内緒ですし、よければご自宅に招待していただけませんか?」
「ええ?」

 どうやらこのお祝いのお礼に、皆を自宅に招いてくれ、という話らしい。まいったな。
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