独占欲強めな社長と政略結婚したら、トキメキ多めで困ってます
そんな幸せいっぱいの休日を経て、翌日出勤して慌ただしく仕事をしていると思わぬ事件が起こった。
ショップカウンターに現れた中年男性は私を呼びつけ、顔を合わせるなり名刺を差し出して冷ややかに話しだした。
「高橋と申します。ここで申し込みをしている高橋真紀の父です。申し訳ないですが、挙式をキャンセルしてください」
「ええ……っ?」
突然の話に驚いて、目を見開いた。
一体どういうこと!?
高橋さんは両親に内緒で挙式をあげるという話だったのに、バレてしまったの?
「申し訳ございません。契約者様ご本人様からでないとキャンセルは承れないようになっておりまして……」
「そうですか。でしたらそのままでも結構です。しかし金輪際、娘はここに来ません。お代金はお支払いいたしますが、当日は来ないものと思ってください。では」
そう告げると、男性は早々に立ち去ってしまった。