溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
十代に見えるけど、二十前半くらいかな?

「ああ、よろしく」

遥は後ろ手を振って、可憐さんと一緒に『社長室』と書かれた個室に入っていく。

何をしていいかわからずキョトンとしていたら、翔太君が窓際の一番端の席を指差した。

「早速ですが、ここが楓さんの席で、隣が僕になります。楓さんの前の席が可憐さん、その隣が珠子さんです。あと、僕達総務の横が経理。前の島が……営業、SEの順に並んでます」

彼の説明に私はメモを取りながら頷いた。

「はい」

「楓さんのメールアドレスはこれ。パソコン立ち上げる時のパスワードは、三ヶ月ごとに変えてください。あと社内システムですが……わかりました?」

翔太君のレクチャーが始まり、午前はずっと彼について仕事をした。

その間、珠子さんは、机の上に溜まっていた書類を素早く処理し、社員の問い合わせにも笑顔で応じていた。
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