溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
「楓ちゃんが入院した日の夜よ。あの日、午後の仕事全部キャンセルにするから何かあったのかと思ったら、楓ちゃんが倒れるなんてね。遥が偶然居合わせてよかったわ」

遥、仕事あったのに私に付き添ったんだよね。

リスケとか可憐さん大変だっただろうな。

「その節はご迷惑をおかけしてすみません」

ペコリと可憐さんに頭を下げる。

「迷惑なんかじゃないわ。いずれ私に妹になるんですもの。楓ちゃん放置して仕事優先したら、遥をグーで殴ってたわ。そんな薄情な子に育てた覚えはな……⁉︎」

「姉貴に育てられた覚えはないけど」

可憐さんの言葉を遮り、遥が余裕の笑みを浮かべながら現れた。

当然のように私の横に腰を下ろした彼は、私に目を向ける。

「お前ちゃんと食ってるの?」

「食べてるよ!」

ムキになって言い返したら、突然彼が私のお腹を触ってきて、驚きで言葉がすぐに出て来なかった。
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