溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
『お祖父様の米寿のお祝いの席で遥さんが『結婚したい人がいる』って爆弾発言した時は、親族一同ビックリしたんですからね』
確かに賑やかだった場が一瞬にして静まり返った。
だが、俺を可愛がってくれている祖父が『それは目出度いな』と静寂を破って喜んでくれて……。
『あの場で伝えれば、父も反対は出来ないと思った』
フッと微笑する。
成瀬家は代々政治家の家系で、祖父は総理大臣にまで上り詰めた。
隠居した今でも絶対的な権力を持っていて、厳格な父も祖父には頭が上がらない。
『遥さんってやっぱり策士ですよねえ。あのお祖父様でさえ利用してしまうんですから』
『お前の言い方はいちいちトゲがあるな。俺と楓が結婚したら不服か?』
『いいえ。心から歓迎しますよ。最近の遥さんはいい目してますし、楓さんは真面目で顔も可愛いし、お似合いじゃないですかね。遥さんに媚びないところが特に興味深い』
確かに賑やかだった場が一瞬にして静まり返った。
だが、俺を可愛がってくれている祖父が『それは目出度いな』と静寂を破って喜んでくれて……。
『あの場で伝えれば、父も反対は出来ないと思った』
フッと微笑する。
成瀬家は代々政治家の家系で、祖父は総理大臣にまで上り詰めた。
隠居した今でも絶対的な権力を持っていて、厳格な父も祖父には頭が上がらない。
『遥さんってやっぱり策士ですよねえ。あのお祖父様でさえ利用してしまうんですから』
『お前の言い方はいちいちトゲがあるな。俺と楓が結婚したら不服か?』
『いいえ。心から歓迎しますよ。最近の遥さんはいい目してますし、楓さんは真面目で顔も可愛いし、お似合いじゃないですかね。遥さんに媚びないところが特に興味深い』