溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
あー、そんなことはどうでもいい。

彼女のことを考えると、気分が悪くなる。

遥も何よ!

人のこと『婚約者』だって言っておいて、にこやかに彼女の相手をするな!

心の中でそう悪態をついても、こんな場所で遥が無作法な真似が出来ないのは充分わかっているわけで……。

落ち着け、私。

あーあ、トイレに行って頭冷やしてこよう。

私もなんでこんなにイライラしているのか。

ひとりトイレを探して彷徨うが、SPや警備の人が所々に立っていてドキッとする。

特にアメリカ側のSPの人ってスーツ着ててもガタイがいいのがわかる。

大統領と総理大臣が揃ってるんだもんね。

何かあったら大変だ。

素通りは出来なくて”警備ご苦労様です。”と心の中で呟きながら軽く会釈して通った。

トイレを見つけて中に入る。


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