溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
鏡の中の自分に問いかけるが、答えなんてわからない。

「もうひとりで帰りたいな」

そう呟いた時、どこかでドカンという爆発音が聞こえた。

「何?」

思わず椅子から立ち上がり、耳を澄ます。

キャーッと言う悲鳴や、多くの人の靴音が聞こえたかと思うと、パンパンという爆竹のような音が遠くでした。

何が起こったの?

怖くて自分の肩を抱きながら、トイレのドアを少し開ける。

だが、ドアの外は煙が立ち込めていて、何も見えなかった。

すぐにトイレのドアを閉めるが、ゲホゲホと咳込む。

バッグからハンカチを取って口に当てると少し落ち着いた。

外に出た方がいいか?

それとも、このままここで誰か来るのを待つか?

遥に何も言わずにトイレに来ちゃったし、どうすればいい?

あっ!
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