溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
スマホを取り出して、遥にラインを送る。

だが、不具合なのかメッセージが送れない。

三回ぐらいトライするがダメだった。

普通のメールや電話も試すも、彼とコンタクトが取れない。

焦りと不安。

どうしよう。

半狂乱になりながら遥に電話をかけ続けたら、突然知らないアプリが作動して遥の声がした。

『楓、今どこだ?』

まるで命綱のようにスマホを握りしめて答える。

「遥……トイレにいるよ。私ひとりだけ。何が起こってるの?トイレのドアの外は煙でよく見えなくて……」

遥はホッとした声で状況を説明する。

『とりあえず繋がってよかった。まだ詳細はわからないが、大統領を狙ったものだと思う。敵は武器を持っているから、そこから動くな』

恐怖に怯えずにはいられなかったが、彼の言葉に素直に頷く。

「うん」


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