溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
『俺が必ず迎えに行く。お利口さんにして待ってろよ』

遥はこんな状況なのにフッと笑った。

多分、私を落ち着かせるためだろう。

「うん、待ってる」

だから早く迎えに来て。

心細くて涙が出そうになったが必死で堪えた。

その私の声を聞いて、彼は通話を終わらせる。

ブチッという音を聞いて、遥の繋がりも切れてしまったように感じた。

気を強く持たなくては。

遥が来るまでひとりで頑張るんだ。

敵は武器を持っていると彼は言っていた。

ここにも敵がやってくるかもしれない。

ドアに耳を当てそばだてると、パンパンという破裂音と英語以外の外国語が聞こえた。

きっと敵だ。

背中をスーッと嫌な汗が流れる。

パンパンという破裂音は拳銃の音なのかもしれない。

隠れなきゃ!

心臓はバクバクいっている。

< 180 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop