溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
一旦トイレの個室に入るが、居場所がバレると思ってすぐに出た。

さっき座っていた椅子の下に潜り、椅子を引いてじっと待つ。

五分程経過しただろうか?

トイレのドアがバタンと大きく開いてビクッとなった。

遥か敵か……。

どうか遥でありますように!

心の中でそう祈るも、近づいて来たのは私の知ってる靴音ではなかった。

……敵だ。

固唾を呑んで敵が去るのを待つが、タイミング悪く私のスマホのバイブ音がして……。

お願い、止まって!

スマホを強く握り、音を小さくしようとするも、敵に気づかれたようで、目の前にある靴の動きが止まった。
マズイ!

私……殺されるかも。

ブルブルと身体が震え出す。

遥が来たら、彼も殺されるかもしれない。

お願い……ここに来ないで。
< 181 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop