わたしと専務のナイショの話
「イケメンに色仕掛けで訊かれても、俺との関係は答えるなよ」
と言われ、それはいっそ訊かれてみたい、と思いながら、
「せん……
専務は、なんでそんなに、教師だったことを隠したいんですか?」
と訊いてみた。
京平は一瞬、つまったあとで、言いたくなさそうに言ってくる。
「教師は人に頭を下げないとか。
学校から出たことのない人間だから、外の社会には馴染めないとか罵られがちだからな」
舐められるじゃないか、と京平は言ってくる。
「でもどのみち、今も下げてないし、馴染めてないじゃないですか」
元担任が専務として此処に居るということに現実感がなかったせいか、つい、ポロッとそう言ってしまった。
図星を指された京平の白い顔が能面のように更に白くなる。
元生徒は、この人、こうなるとヤバイ、と知っていた。
と言われ、それはいっそ訊かれてみたい、と思いながら、
「せん……
専務は、なんでそんなに、教師だったことを隠したいんですか?」
と訊いてみた。
京平は一瞬、つまったあとで、言いたくなさそうに言ってくる。
「教師は人に頭を下げないとか。
学校から出たことのない人間だから、外の社会には馴染めないとか罵られがちだからな」
舐められるじゃないか、と京平は言ってくる。
「でもどのみち、今も下げてないし、馴染めてないじゃないですか」
元担任が専務として此処に居るということに現実感がなかったせいか、つい、ポロッとそう言ってしまった。
図星を指された京平の白い顔が能面のように更に白くなる。
元生徒は、この人、こうなるとヤバイ、と知っていた。