わたしと専務のナイショの話
 慌てて、フォローを入れようとして、
「あっ、いやっ、専務なんだから、横柄でも別にいいじゃないですかーっ」
と更に叩き落とすようなことを言ってしまう。

 言ってしまったあとで気づき、丸い木の盆で消しゴムを防ごうとした。

 だが、消しゴムは飛んで来ず、盆の向こうで、京平が、ぼそりと言うのが聞こえてきた。

「……もう教師じゃないから、体罰オッケーだよな」

 ひっ、と怯えたのぞみは、失礼しますーっ、と慌てて専務室から逃げ出した。







< 12 / 472 >

この作品をシェア

pagetop