わたしと専務のナイショの話
 


 職場に着くと、万美子が回覧を回してきた。

「はーい。
 一年生は強制参加よー。

 新人歓迎会」

 誰が一年生ですか、と思いながら、のぞみは今日も朝から完璧な美人秘書の万美子を見る。

「いい男居ないかしらねえ、新人」
と笑いながら去る万美子を見ていた祐人が、

「……懲りねえな」
とデスクで呟いていた。

 そういや、御堂さんは、永井さんのおねえさんと付き合ってたんだっけ? とこの間、万美子が言っていたことを思い出す。

 そのせいか、特に親しそうに見えた。

 ふーん、と思いながら、歓迎会のことが書いてある回覧をのぞみは眺める。

「へー。
 ボウリングかあ。

 ボウリングでなにするんでしょうね~」

「……ボウリングでボウリング以外のなにをするつもりだ、お前は」

 ノートパソコンを見たまま、祐人が言ってくる。
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