わたしと専務のナイショの話
「そこ、紅白の紅じゃなくて、赤白の赤だろ」

「あっ、そうです、すみません。
 なにかイメージで語ってました」
と言って、

「……いや、イメージで語るなよ」
と言われてしまう。

 そのあとも緊張した時間が続き、ようやく読み終えて、一息つくと、祐人が、
「お疲れだったな。
 ご苦労さま」
と言ってくれたので、ほっとする。

 二人で、小会議室を片付けていると、祐人が、
「疲れたら、甘いものが欲しいだろう」
と言ってきた。

 なにかご褒美に甘いものがいただけるとかっ、とちょっと喜んでしまったのだが、祐人は、

「ほら」
と紙袋からあの金のチョコ棒を出してくる。

「……御堂さん、まだそれ、もてあましてたんですか」

「なにを言う。
 三位の景品だそ、ありがたくいただけ。

 それ食ったら、ボウリングが上手くなるかもしれないぞ」

 そんな莫迦な……。
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