わたしと専務のナイショの話
「俺はもう腹をくくった――。
 坂下、俺と結婚しろ」

 私、くくれてないです……と青ざめるのぞみの手を握り、京平は言ってくる。

「大丈夫だ。
 物の弾みで決めてしまったが。

 俺はなにごとにも全力投球するのが信条だ。

 絶対、幸せにしてやる。

 なにも心配するな」

 いや、心配だらけですよ!?

「まあ、親とかなんとかいろいろ言ってくるかもしれないが、全部、俺がどうにかしてやる。
 お前は、ただ、俺の側に居てくれればいいんだ」

 そう言いながら、京平はガッチリ、のぞみの手を握っている。

 こ、これは……、ロマンティックに手を握っているわけではなく――

 確保!?
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