わたしと専務のナイショの話
 その後、伽耶子と浅子か結託し、式は伽耶子、ドレスは浅子が仕切った。

 会場は急だったので、何処もおさえられず、京平の祖父が所有しているという別邸の庭園で行われた。

 風船やシャボン玉や子どもたちや、花が咲き乱れ。

 牧師さんは、なんだかわからないことを英語で言っていた。

 へー、こんな感じの式なんだあ、となにも知らなかったのぞみが、ぼんやり眺めているうちに、式は終わった。

 そのまま、そこで披露宴が始まる。

 子どもたちがくれた白とピンクのバルーンを手に、へー、とまだ感心しながら、のぞみが突っ立っていると、横に居る京平が、
「よかったのか、これで」
と言ってくる。

「なんか親たちがやりたいようにやって終わったが……」

 っていうか、主に俺の親が……と大勢の客たちと話しながら楽しげな伽耶子を見て言う。
< 436 / 472 >

この作品をシェア

pagetop