モテ期到来!?!憧れ上司とイジワル同期に迫られてます
帰りの車内は静かだった。

仁が何を考えているのか…………予想は出来る。


『わかってるよな』


剛の一言を考えているに違いない。

流れる景色が徐々に見覚えのある景色になってくる。

緊張が高まる。


「悠菜、駐車場とかある?」

「ないです。」

「コインパーキングは?」

「ありますけど、停車ぐらいなら道端でも大丈夫です。」

「話があるから。」


なんか長引きそう?

待てよ?

部屋は片付けてあったかな?


「何処が近い?」

「あー、もう少し先にあります。」

「剛は車か?」

「いや、電車じゃないかと。」


私の住むマンションは高級マンションではない。

普通のワンルームのマンションだ。

部屋に入るのかな?

座れる?

頭の中は部屋に入る2人の姿を想像してしまう。

いや狭いよ。


「到着。悠菜、行こう。」

「あっ、はい。」


もう到着したんだ。

車から降りて仁の隣を歩く。
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