その瞳は、嘘をつけない。
「お前、俺の態度をどう思っていた?」

「どう、って。」

おかしいなって思ってた。
体調悪いのかな、疲れてるのかななんて思ってもみたけど。
違う、これは私に向けられている態度だって気づいてしまってから。

悲しかった。
寂しかった。
不安だった。

でもそんな感情押し付けちゃ迷惑だから、
何事もないように接していたつもりだった。

きっと秀くんには気づかれていたけれど。
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