御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~

ショッピングモールの中を歩いていると、周囲の女性達からの猛烈な視線の嵐を感じる。
その視線の先は主に、私の隣を歩く大和田さんに注がれるものだ。
その一方、隣にいる私にも、嫉妬のような視線及び殺気が浴びせられる。

当の大和田さん本人は全く気付いていない様子で「夕食の食材も買っていかないとね」なんて言っているからだ。
どうやらこの王子様、自分のカッコ良さやキラキラオーラに関しては無自覚らしい。


はあ、早く帰りたい。何で見知らぬ女性達にこんなにジロジロ見られなきゃいけないのよ。
私だって、好きでこの人の隣を歩いている訳じゃないのに。


「日和、何から買いに行きたい?」

「別に何でもいいです」


……あ。ついイライラした口調で素っ気なく答えてしまった。
さすがに今の返答には大和田さんもイラッとしたかな……。


「あの、大和田さ……」

「じゃあ、一階からゆっくり見て回ろうか」

「え?」

「ん?」

「あ、いえ……」


彼が怒っている様子はない。さっきまでと変わらず、のんびりとした口調で笑っている。


……凄く大らかな人なんだなぁ。


怒りっぽい私とは正反対で、なんだか……この人のそういうところはちょっといいなとか思ってしまった……。
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