御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~
「あ、あの、私達知り合ったばかりですし……」

だからプレゼントなんて困ります、と言いたかったのだけれど。


「ああ。それなのにいきなり指輪は俺の独占欲丸出しだったかな?」

「え? あ、その……」

「じゃあ、花束にしよう。何の花が好き?」

「えっ⁉︎」

ダメだ、言いたいことは伝わっていない! それに、指輪やネックレスほどじゃないにしても、この人のことだからきっと高価すぎるほどの花束をプレゼントしようと思っているはずだ!


「ち、違いますって! 花束も欲しくはなくて!」

「じゃあ何が欲しい?」

「いえ、だから……!」

「幸い色んな店があるし、デートも兼ねてちょっと歩いてみようか」

「へっ……」

強引に話を進めながら、私の手を繋ぐーーと言うよりまるで引っ張るように、歩を進めていく彼。
先ほどとは違い、今度は本当に振りほどけないほどに強く握り締められている。
緊張のドキドキが上塗りされるほどに、この展開についていけず戸惑っている自分がいる。


ど、どうしよう……と困惑しながらしばらく歩いていると、とあるショップのショーウィンドウの前で

「あ……」

と思わず声が漏れてしまった。

もちろん、大和田さんは私のそれを聞き流すことなく、足を止めて振り向き、「気になるお店あった?」と聞いてくる。


「あ、いえその……」

「ここ?」

「えっ、いえ、その……!」
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