御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~
「よ……」

唇が、声が、震える。


だけどしっかりと伝えたい。



「陽平、くん……?」



想像以上に恥ずかしい。心臓が暴れてる。どこを見たらいいかわからなくてとりあえず彼の胸元を見つめる。


「何で疑問形?」

「何て呼んだらいいかもわからなくて……」

「陽平って呼び捨てでいいよ。あ、でも」

「でも?」

聞き返したのと同時に、正面からフワッと優しく抱き締められる。
そして。


「陽平くんって呼ばれるの、日和に初めて恋に落ちたあの頃に戻ったみたいで、なんかいい」


恥ずかしいだけじゃなく、嬉しい。抱き締められているのも、ドキドキするのにどこか心地良い。私は彼の胸の中でそっと目を瞑る。


「……陽平くん……」

半分無意識に、彼の名前を呼んだ。

まるで返事みたいに、彼は私の頭を撫でる。


「日和。好き」


その言葉で胸がいっぱいになって、嬉しいのになんだか泣きそうになる。


今まで、一目惚れは何回かしたことあったけれど、こんなにちゃんと誰かにドキドキするのは初めて。


これが恋なんだ。


だけどきっと、初めての知る感覚じゃない。



私の初恋も、陽平くんだったんだからーー……。
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