御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~
「日和」
名前を呼ばれるのと同時に、彼が私から身体を少しだけ剥がす。
至近距離で見つめ合うことになり、なんだか抱き合うのよりも恥ずかしい。
「な、何?」
緊張がなるべくバレないように頑張って笑いながらそう答えるけれど、
「今夜はさ、一緒に寝ようか」
突然そんなことを言われ、平気なフリなんて無理だった。
「なっ、何言ってるんですか!」
思わず両手で彼の胸板を押して、距離を取る私。
いくらちょっと良い雰囲気だったとはいえ、それはまだ早い! やっぱり陽平くんって軽い人⁉︎
「ああ、違う違う」
急に警戒心剥き出しになった私に、彼は焦ったような困ったような顔で私を見る。
「手出そうとかはまだ考えてないよ。添い寝出来たらいいなって思っただけ」
〝まだ〟というワードが若干気になりはしたものの、いわゆる〝そういうこと〟はまだとのことで少し安心する。
……けど。
「いやいやいや」
〝そういうこと〟よりは〝添い寝〟の方がハードルが低いから思わずOKしてしまいそうになったけれど、恋愛初心者の私からしたら添い寝だって充分難易度が高い。
「ダメ?」
「ダメです」
「嫌?」
「い……ん?」
嫌……とは違うような気がして言葉に詰まるけれど、その〝嫌ではない〟という答えがとても恥ずかしいことに気付き、顔がどんどん熱くなっていく。
名前を呼ばれるのと同時に、彼が私から身体を少しだけ剥がす。
至近距離で見つめ合うことになり、なんだか抱き合うのよりも恥ずかしい。
「な、何?」
緊張がなるべくバレないように頑張って笑いながらそう答えるけれど、
「今夜はさ、一緒に寝ようか」
突然そんなことを言われ、平気なフリなんて無理だった。
「なっ、何言ってるんですか!」
思わず両手で彼の胸板を押して、距離を取る私。
いくらちょっと良い雰囲気だったとはいえ、それはまだ早い! やっぱり陽平くんって軽い人⁉︎
「ああ、違う違う」
急に警戒心剥き出しになった私に、彼は焦ったような困ったような顔で私を見る。
「手出そうとかはまだ考えてないよ。添い寝出来たらいいなって思っただけ」
〝まだ〟というワードが若干気になりはしたものの、いわゆる〝そういうこと〟はまだとのことで少し安心する。
……けど。
「いやいやいや」
〝そういうこと〟よりは〝添い寝〟の方がハードルが低いから思わずOKしてしまいそうになったけれど、恋愛初心者の私からしたら添い寝だって充分難易度が高い。
「ダメ?」
「ダメです」
「嫌?」
「い……ん?」
嫌……とは違うような気がして言葉に詰まるけれど、その〝嫌ではない〟という答えがとても恥ずかしいことに気付き、顔がどんどん熱くなっていく。