御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~
「日和!」
名前を呼ばれても、もう振り返らなかった。車に戻り、乱暴にドアを開けて助手席に飛び乗った。
「ちょっとお嬢様、ドアの開閉はもっと丁寧にしてくださ……お嬢様?」
心配して私の顔を覗き込もうとする鏑木から顔を背けた。
鏑木はそれ以上は何も言わず、車を発進させた。
「ご実家に帰られますか?」
私が首を横に振ると「では別荘に戻りますね」と言って、車は元来た道を走っていく。
……自分は陽平くんのことをどう想っているのか、今まではまだよくわからないでいた。
でも、きっとーーとっくに好きになっていた。好きじゃなかったら、陽平くんが他の女性と抱き合っていたって何にも思わないはずだ。
私は、陽平くんがあの女性に笑い掛けていたというただそれだけのことで嫉妬した。
そのくらいーー彼のことがいつの間にか大好きになっていたんだ。
ようやく気付いた、自分の気持ち。だけどこんな風にわかりたくはなかった。
「別荘に着いたら、温かい紅茶でも飲みましょうか」
鏑木に優しい言葉を掛けてもらうけれど、胸の痛みは増すばかりで、結局別荘に着くまで、いや着いてからも涙は止まらなかった。
名前を呼ばれても、もう振り返らなかった。車に戻り、乱暴にドアを開けて助手席に飛び乗った。
「ちょっとお嬢様、ドアの開閉はもっと丁寧にしてくださ……お嬢様?」
心配して私の顔を覗き込もうとする鏑木から顔を背けた。
鏑木はそれ以上は何も言わず、車を発進させた。
「ご実家に帰られますか?」
私が首を横に振ると「では別荘に戻りますね」と言って、車は元来た道を走っていく。
……自分は陽平くんのことをどう想っているのか、今まではまだよくわからないでいた。
でも、きっとーーとっくに好きになっていた。好きじゃなかったら、陽平くんが他の女性と抱き合っていたって何にも思わないはずだ。
私は、陽平くんがあの女性に笑い掛けていたというただそれだけのことで嫉妬した。
そのくらいーー彼のことがいつの間にか大好きになっていたんだ。
ようやく気付いた、自分の気持ち。だけどこんな風にわかりたくはなかった。
「別荘に着いたら、温かい紅茶でも飲みましょうか」
鏑木に優しい言葉を掛けてもらうけれど、胸の痛みは増すばかりで、結局別荘に着くまで、いや着いてからも涙は止まらなかった。