御曹司の愛され若奥様~24時間甘やかされてます~
「お帰り、日和」

電話を切った陽平くんは、ソファに座る私を見てにこっと笑った。


「た、ただいま。ねぇ、今の電話って……」

「ん? 日和のお父さんだったよ」


やっぱり! そうだと思った!

でも、お父様が陽平くんに電話なんていったいどんな用事?


……って、そんなの一つしかない。お父様は、お母様と仲直りするために、私と陽平くんの結婚を白紙にしようとしている。
だけど私がそれを拒んだから、陽平くんにお願いしたのだ。


「ごめんね、お父様が変なこと言って……」

「全然! 日和のお父さんって明るくて良い人だよな! 俺好きだよ!」

申し訳ないくらいの優しいことを言いながら、彼は私の隣へ座った。

この近い距離に、未だに慣れない。もちろん嫌ではない。ドキドキする。緊張するけれど、どこか心地良い。


お父様には困ったものだけれど、心配することはない。
どうせすぐに仲直りするだろうし、そうでなくても、私と陽平くんの結婚がなくなることはない。


だって私達は両想いなのだから。


「……ねぇ、日和」

「何?」

視線を上げて彼を見つめると、彼もまた優しい瞳で私を見つめている。


そしてーー



「同棲は解消しよう」
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