【完】孤独な闇の中、命懸けの恋に堕ちた。
「...ほんとに1人で寝れるのか?」
「...?なんで?」
「...お前、前に1人で寝れないからって、俺を誘ってきたじゃねーか」
「さっ...!!誘ってなんかないよっ!!」
あれは本当に、怖かったから...。
男に襲われそうになって、その日に1人で寝られるほど...わたし、強くなんかないもん。
「まあいいが。
なんかあったら俺を呼べ、いいな?」
「...うん、ありがとう」
簡単に背中を見せ
ーーーパタン、と。静かにドアを閉めて、それ以上は構ってくれない蘭君。
部屋に来た瞬間、一緒に寝てくれるのかと期待しちゃった...。
やっぱり可愛く1人じゃ寝られないって言えばよかったのかな〜...?
でも距離が近すぎると、彼は離れて行ってしまう。
手に入らないのが蘭君なら
ここは一歩引き下がった方が、いい距離感を保てそう。
わたし、難しい恋...しちゃったのかも。