今日もたっくんに溺愛されちゃっています。



二人の内の一人が振り向き私に気付くと、もう一人を肘でツンツンして、親指を私の方に向ける。

その流れでもう一人も私に気付けば、二人で顔を見合せて頷き合った。

一体何をしているのか分からないけれど、そんなことよりもっと不思議なことがある。



この人達…本当にたっくんの友達?



だって二人の内の一人は派手な金髪に耳には大きなピアスがたくさん。もう一人だってガッチリした大きな体に剃り込み、鼻ピアス。

どこからどう見てもヤンキーだし、とてもたっくんと共通点があるとは思えない。




「どうも。お邪魔してます」




愛想良くニコッと笑い、私に会釈したのは金髪の人。私もお邪魔してる身だから、こんな時どう返したらいいのか分からないけれど…




「いえ、ここ私の家じゃないので…」

「あ、そっか。拓海が新婚もどきなことしてるとか言ってたからついつい」




見た目は派手だけどすごく落ち着いた話し方をする人だと思った。

笑うと目尻が下がって優しそう。




「俺、古賀 修平。シュウでいいよ」

「あ、佐伯 朱里です」

「知ってる知ってる。タメだから敬語じゃなくていいよ」

「そうなんだ、年上かと思っちゃった。シュウくん、よろしくね」

「よろしくね、朱里ちゃん。それでこっちの剃り込みは~…ほら自己紹介!」

「俺?俺?喋っていいか?俺は谷川 晴樹。ハルでいい」



ハルくんも怖い見た目からは想像できないほど優しく笑う人だった。

類は友を呼ぶって言うから。

優しい人の周りには、やっぱり優しい人が集まるんだろうな。

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