今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
◆◇◆拓海side◇◆◇
「全問正解。勉強は問題なさそうだね」
「…」
「ずっと学校行ってないってシュウから聞いたけど自分で勉強してるの?」
「…」
ずっと続くこんな一方的なやりとりに少し疲れを感じ、壁に掛けられた時計に目を向ける。
ここに来てもうすぐ2時間か。
ちゃんと勉強はしてくれるけど、一言も話さないな。
シュウから聞いた話だと中三の弟、マサトは中二の2学期から突然学校に行かなくなって部屋に閉じこもっているらしい。
だけど、家族はなんとか高校に行かせたくて俺に家庭教師を頼んだわけだけど…
うーん…不登校で引きこもりか。
今まで周りにいなかったタイプだけど、頑張ってみますか。
「マサト勉強できるみたいだしもうやめよっか。それより俺と話そうよ」
俺の言葉に、マサトは無言のまま首を横に振る。
「なんで?いいじゃん。俺と友達になろうよ」
「…」
「マサトは何が好き?漫画とか読む?」
その問いに今度はゆっくり首を縦に振った。
「俺も漫画好きだよ。じゃあゲームは好き?」
相変わらず無言のままだけど、答えるようにまたゆっくり首を縦に振った。
なるほど、マサトとはこういう感じで会話すればいいわけね。