今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
数十分後。
「ご馳走さまでした。逆に気を遣わせてしまってすみません。それじゃ失礼します」
なんだかんだと沢山ご馳走してもらった私はお店の前で先輩にお礼を言って駅の方に向かい歩き出す。
携帯で時間を確認すると18時まであと5分というところだった。
もう18時?
家の門限には間に合うけど、たっくんが決めた門限には間に合わない。
どうやったって間に合いっこないけど、とりあえず急がないと、と、
大きく一歩踏み出すと、案の定転けそうになる。
「だから子供じゃないんだから」
それを先輩がまた腕を掴んで助けてくれたから転けずに済んだ。
「す、すみません。急ぐといつもこうで…」
「アハハ、あんたの行動全てが俺のツボだわ」
「助けてくれてありがとうございます。腕…離してください」
「俺と付き合ってくれるなら離す」
「だからっ…付き合いませ…」
言い終わる前に、前と同じように腕を引き寄せられる。先輩の腕の中に収まった瞬間、私の首筋に何かが触れて同時に軽く痛みが走った。