Dark Light
あらかた素手で拾えそうな破片を拾い終えた頃。





パンッ!





と不吉な音が前方から聞こえた。






今度は何だと顔を上げたら、自転車を停めようとしている人が目に入る。





その人は、停めた自転車のタイヤを前輪、後輪、交互に確認して一言。






「パンクしましたか。」






……やってしまった。






よく見てみると、どうやったらそうなるのか。





店長が盛大に落とし割った瓶の大きな破片が1つ、その人が自転車で通ったであろう道線に落ちていた。








私は立って、他の客が来る気配が無いことを確認した後、急ぎ足でその人に駆け寄った。







「すみません、お客様。
先程、うちの店員が瓶を割ってしまって、破片が散らばっているんです。

自転車は、大丈夫ですか?」






と問いかけると、ゆっくり振り返った彼。







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