美しく優しいお姫様は探偵で



「わかったから、行動している。優姫は行き当たりばったりなことはしない人です」





いや、そんなこと言われても……




私は今日初めて美城さんに会ったんだから、知らないしわからない。





「まあ実際に優姫の推理を聞いてみたらわかりますよ。さ、行きましょう」





私は皇さんにエスコートされながら、事務所を出た。





たまにはこんなお姫様気分も悪くないかもって思ったのは誰にも言えない。





警察署に着くと、美城さんは迷わず足を進めていった。





何度も来てるんだ……





「東雲?」





美城さんの後ろを歩いていたら、今一番聞きたくなかった声が耳に届いた。




私は足を止めただけで、振り返れなかった。


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