Perverse second
エレベーターに乗り込むと一階を押し、ふっと溜め息をついた。



今ごろ三崎は竹下にやり込められてないだろうか。



あの性格じゃ言い争うなんて経験したことなさそうだからな。



ふと心配が頭を過るとエレベーターは一階へと到着した。



そのまま会社を出で、すぐ近くのコンビニを目指す。



店内に入るとコーヒーの香りが漂っていて、俺の心配も少しだけ緩和された気がする。



店内を物色すると、いつも三崎が食べている小さな袋に入ったチョコレートが目に入った。



彼女はこのマカダミアナッツが入ったチョコレートが大好きで、いつもデスクに入れている。



たまにホクホクした顔で頬張る姿がとても可愛らしいのだ。



思わず笑みが漏れた時、隣に期間限定と称してホワイトチョコバージョンを見付けた。



これは買うしかないだろう。



手に取ってレジに持っていき、テイクアウトでホットコーヒーを二つ頼むと、カップを受け取ってマシンにセットし、ボタンを押した。



給湯室にはいつでもコーヒーが用意されているけれど、少し雑味があるので好きではない。



それでも文句言わずに飲むけれど、戦闘後は美味いコーヒーが飲みたいだろう。



俺が竹下と向かい合っている三崎にしてやれることは、頑張ったご褒美を調達することくらいだ。
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