Perverse second
それは認めたくない現実。



三崎は津田さんの告白を受け入れたということだ。



目の前が真っ暗になり、俺はゆっくりと三崎の方に振り向いた。



何か言おうと口を開いたけれど、受け入れなければならない現実があまりにも壮絶で。



ぐっと噤んで片手を上げると、とてもその場にいられなくて。



三崎をその場に残し、俺は逃げるように自分のマンションへと入って行った。



部屋に戻ると電気をつける気力もなく、カーテンから漏れる明かりだけを頼りに寝室のベッドへとたどり着く。



ごろりと身体を寝転ばせると、ガンガンと頭痛が襲ってき始めた。



人生初めての失恋で、胸にこの上ないほどの痛手を負ったというのに、さらに追い打ちをかけるようなことは止めてくれよ……。



六年間ずっと想い続けてきた可愛い女。



一度は手に入れたかと思ったら、するりと俺の腕を抜け出た酷い女。



なのに思わせぶりな態度で俺を混乱させ期待させた狡い女。



挙句に違う男を選んだ最低な女。



もう決して俺のモノにはならない……愛しい女。



俺は明日から三崎に笑顔を向ける事ができるだろうか。



ぐるぐる回りだす辛い思考を手放したくて、俺はきつく目を閉じ布団に潜り込んだ。
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