Perverse second
その2ヶ月後、俺は突然人生の大きな岐路に立たされた。
「転勤…?」
「転勤。大阪だと」
「マジかよ。お前何かやらかしたの?」
「んなわけねぇだろ。部長もベタ褒めだったよ」
「じゃ、なんで?」
「立て直し…みたいな?」
今日の朝一番、2課の部長と営業統括本部長から呼ばれ、俺は小会議室に向かった。
そこで大阪転勤の話をされたのだ。
『まだ二年目なのに凄い数字を叩きだしてるねぇ。それを大阪で発揮して救って欲しい』
というわけだ。
大阪支店の営業成績が芳しくないというのは噂で聞いていた。
もっと伸ばせるはずなのにと俺自身も思っていたけれど、まさか我が身に降り掛かってくるとは思いもしなかった。
「家も用意するし、立て直しを成功させて本社に戻ってくれば大幅な昇給もあるんだとさ」
他人事のように淡々と説明する俺に、陸は少し腹ただしさをみせる。
「お前、自分の事だろ?もっと真剣に考えろよ」
「わかってるよっ」
本部長のあの一言がなければ、もっと真剣に考える気にもなったのだ。
「転勤…?」
「転勤。大阪だと」
「マジかよ。お前何かやらかしたの?」
「んなわけねぇだろ。部長もベタ褒めだったよ」
「じゃ、なんで?」
「立て直し…みたいな?」
今日の朝一番、2課の部長と営業統括本部長から呼ばれ、俺は小会議室に向かった。
そこで大阪転勤の話をされたのだ。
『まだ二年目なのに凄い数字を叩きだしてるねぇ。それを大阪で発揮して救って欲しい』
というわけだ。
大阪支店の営業成績が芳しくないというのは噂で聞いていた。
もっと伸ばせるはずなのにと俺自身も思っていたけれど、まさか我が身に降り掛かってくるとは思いもしなかった。
「家も用意するし、立て直しを成功させて本社に戻ってくれば大幅な昇給もあるんだとさ」
他人事のように淡々と説明する俺に、陸は少し腹ただしさをみせる。
「お前、自分の事だろ?もっと真剣に考えろよ」
「わかってるよっ」
本部長のあの一言がなければ、もっと真剣に考える気にもなったのだ。