Perverse second
「ではでは…柴垣くんの本社帰還を祝して…かんぱーーい!」
「「かんぱーーーい!!」」
皆でジョッキやグラスを合わせると、ビールを一気に喉に流し込む。
しゅわしゅわとした刺激が心地よくて、もう1度ぐいっと流し込むと、あっという間にジョッキが空いてしまった。
「柴垣さん、いい飲みっぷり」
「ビールもう一杯いっときます?」
周りに勧められて開始一分で二杯目を注文した。
しかし…随分と離れた席に座ってらっしゃる三崎さん。
えらく嫌われたもんだ。
これじゃあ今日は手出しできねぇな。
この雰囲気も久しぶりだし、今日は純粋に飲み会を楽しもう。
無理やりそう切り替えると、懐かしい面子と騒ぎ、初めての数人と語った。
もちろんあまりさけが強くないと記憶している三崎の顔を伺いながらだけど。
結局俺は何をしていても誰といても、三崎の事ばっかりだ。
アイツは微塵も俺の事なんて気にしてねぇのに。