Perverse second
「それよりさ。義人、最近すっげぇ人気だな」



「ああ、あれな…」



どうも最近、俺の周りがうるさくて仕方がない。



今までも容姿のせいで騒がれる事はあったけれど、若い女子社員のノリにはついていけない。



それほどまでに熱狂して頂いているみたいだ。



非常に迷惑だけど。



「こんな無愛想で片思い拗らせ男子なんて、どこがいいのかさっぱりわかんねぇけど」



「拗らせは余計だ」



「片思いは否定しねぇんだな」



「できねぇだろ、そこは」



「まだ進展ないのかよ」



「いや…最近なんとなくだけど、三崎の態度が柔らかくなったような気はするんだけどな」



「願望だろ」



「うるせ」



確かに願望もあるが、本当に違う気がするんだ。



特別仲良くなったという訳じゃないけれど、露骨さがなくなったというか。



嫌いオーラが弱まったような気がする。



ま、もともと嫌われてたわけだから、それが『少しはマシになった』というレベル。



それがどうしたって感じだけど、俺にとっては大きな一歩だった。
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