Perverse second
エレベーターに素早く乗り込むと、6階を押して閉ボタンを連打した。
上昇するエレベーターの中でスマホを操作し、陸の電話番号を表示しカバンから鍵を取り出す。
ドアが開いたと同時に飛び出して走り、ガチャガチャと鍵を開けて部屋に入るなり通話ボタンを押した。
コールの間にリビングのソファーにカバンと上着を放り投げ、落ち着きなくうろうろしながら陸を待つ。
くそ。
こんな時に限って、なかなか出やしねぇ。
一度切ろうと耳から離したところで、
『はぁーい』
という、間の抜けた声が聞こえてきた。
「もしもしっ!?」
『おーどうしたぁ?』
「お前に聞きたいことがあるんだよ!」
『え…なんだよ突然。なんかあったのか?』
陸は俺の勢いに心配そうにそう聞いた。
「俺のマンション、お前がゴリ押ししてきたから決めた部分もあったんだけどさ。何でココ推したんだ?」
「ちょ、落ち着けよ。話が見えない」
「俺のマンションの場所だよ。今日こっち帰ってきて初めて三崎と一緒に帰ったんだよ。そしたら…」
そこまで説明すると、
『ああ、やっと気付いたわけ?』
やっぱり陸はそう言った。