Perverse second
ふざけんなよ。



冗談じゃねぇよ。



お前を送るのは、俺の特権じゃねぇのかよ。



頭の中でどんなに悪態をついたところで、あの二人が戻ってくることは無い。



どうしてあんな事言ってしまったんだろう。



俺が送るから津田さんは結構です、と。



どうして言えなかったんだろう。



馬鹿みてえ。



のろのろとデスクに座り、書類を広げてペンを取る。



ガリガリと注文書を書き上げるけれど、全然集中できるはずがない。



何度も何度も溜め息をつきながら…。



「やっぱ無理だ!」



やらなければいけないことはあるけれど、ここでのんびりと仕事を終わらせる余裕は全くない。



どうせ終わらないなら追いかけてしまおう。



乱雑に片付けてカバンを手に取ると、会社を飛び出した。



早足で駅まで向かいながらも気が気ではない。



今付け込まれたんじゃたまらないんだよ。



ようやく一歩づつ進み始めているところなんだ。



こんなに早くに邪魔が入ると、また後退してしまう。



それだけはどうしても避けなくてはならないんだ。
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