Perverse second
「ふっ…ぁ…っ…」
三崎から漏れ出す声と吐息が甘く聞こえて、これ以上はダメだと思うのに絡みを解こうとしない。
自分の意志とは全く関係なく蠢き、まるでそれだけが別人格を持っているかのようだ。
貪り食うかのような激しさに、息を切らしながらも応える三崎は一体何を思っているのだろうか。
唇を離すこともできず、そのまま三崎が羽織っていたジャケットの前ボタンを確かめるように外す。
止められるだろうかと思っていたが、その間にも三崎は俺のスーツを握りしめてキスを返す。
肩口に手を滑り込ませると、何の抵抗もなくスルリと腕が抜けた。
ジャケットが床に落ちる音が聞こえた途端、それまで考えていた全てのことが頭から消え去ってしまう。
グイッと三崎の細い腰を引けば、俺たち二人の間に隙間なんて存在しない。
「なに受け入れてんだよ…」
「だって…」
まだ引き返せるぞ。
これは三崎への抵抗猶予だ。
「アイツでも受け入れた?」
「え?」
「今の俺がアイツでも、お前はこうやって受け入れたのか?」
もう中西に拘っているわけじゃない。
三崎の真意が知りたいだけだ。
吐息を乱しながら俺を見上げる三崎は、目が眩むほどの艶めかしさ。
この目で見つめられて勘違いしない男はいないんじゃないか。
まるで俺だから受け入れたと言われているかのようなキスが、今度は三崎から俺へと送られた。