恋のカタチ
「えっ……」


なんで、こんなところに宮村くんがいるの?


あまりにびっくりしたせいか持っていた鞄を落としてしまう。


そんな私を見て軽く笑った宮村くんが私の鞄を拾って渡してくる。



「…あ、ありがとう」


「おう」



そう言って二人で学校に向かう。



あれ、これってもしかして一緒に行ってもいいのかな?



いつの間にか並んで歩いてるけど、一緒に行っていいの?



「あの、どうしてこちらに?」



緊張のせいか敬語になった私を見て少し首をかしげた宮村くんだったけど、



「別に、昨日のお礼ってことで」



ぶっきらぼうにそう言って少し早足で歩き出す。



昨日のお礼?私なんかしたっけ?



いや、まずそれより!!


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