恋のカタチ
「俺、最低だな。こんな素直なお前を利用して」


下を向いてぼそっと呟いた宮村くん。


「無理やり頼んだのは私だから宮村くんが責任感じることないよ」


どちらかというと私の方が最低だ。


けど納得してないのかまだなにか言おうとする宮村くんの腕を掴んで走り出す。


「ほらっ!遅刻しちゃう!」


「おっ、おいっ!引っ張んな!」


強引に引っ張ってるから宮村くんは転けそうになっている。


そんな姿を見て笑いながら私はさらにスピードをあげた。

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