極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
あの頃、彼の知り合い全員に嘲笑されているのではないかと思うとショックでしばらく大学に行けなくなり、単位取得を危うくする寸前で無理やり立ち直った。
経済的に留年するわけにいかなかった。
痛みを忘れるためにがむしゃらに勉学に励む私を、彼が笑っていることも知った。
「あー、嫌なことを思い出してしまった」
立ち止まっていた足を進めてまた歩く。
でも、別に今さら思い出して傷ついているわけではない。
昔の自分の見る目の無さと、相手の下劣な人間性に呆れるだけだ。
まあよくある失恋話かもしれない。
恋愛沙汰でバランスを崩し学業を危うくした、自分の不甲斐なさを思い知った過去だ。