極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「明日はあれを食べて帰ろうな」


「バカにしてますけど、あれは全国駅弁フェアでもすごい人気なんですよ。すぐに売り切れるんだから」


「それは楽しみだなあ」


わざと棒読みで返事した彼をふざけて睨むと、さりげない仕草で手を繋がれた。
途端に私はおとなしくなる。

彼といると、普段の自分が崩壊してしまう。
それは少し悔しくて、それでいて甘いくすぐったさがあった。


「あ……」


ビーズ細工のお店のディスプレイの前で、ふと私の足が止まった。
アンティークビーズやスワロフスキーを用いた様々なアクセサリーのお店だった。


中に入ってみたいな……。
でも彼に少し遠慮があって言い出せない。

するとそれを察したように、彼はドアを開けて私を促すように振り向いた。


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