極甘同居~クールな御曹司に独占されました~


いろんなお店を見て回りながら明日の朝のパンを選んだりしているうちに、空はほんのり茜色になってきた。


「早めに行くか。眺めがいいから、部屋から夕焼けを眺めるのも綺麗だと思う」


夕食はケータリングで用意されるというので、ワインをチョイスしてから別荘に向かった。
ワイナリーと契約していて、特別に醸造されたものだという。


別荘は市街地から少し離れたカラマツの森の高台にあった。
周辺は区画が制限されていて隣家は遠く、自然を貸し切りにしたような状態だ。
背後には浅間山が雄大な裾野を広げている。


「わあ……」


リビングに入った時、私は思わず感嘆の声を上げた。
贅沢に壁一面を天井までガラス張りにした大きな窓には美しい夕焼けの空が広がっていた。
大きなリビング中が、窓から差し込む茜色の夕陽に染まっている。



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