極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
どうして夢を見たのだろう。
無理だとわかっていたのに、どうしてここまで好きになってしまったのだろう。


でも、失う苦しみがここまでだと知っていたとしても、私は彼を好きにならずにはいられなかったと思う。
出会った時からこうなることは決まっていたのだと思う。


「指輪が……」


彼と過ごしたわずかな時間の証が消えてしまう。

砂利にしゃがんで、むせび泣いた。
会いたい、会いたい──。


「柚希」


彼の声が聞こえた気がした。
あれだけ声が聞きたかったのに、幻聴を聞くと余計に会いたくて辛くなった。


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