極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「さすがに前回とは違ってインターホンを鳴らして来たな」
「でも私、まだお化粧してません」
「柚希はそのままでいいんだよ」
高梨さんはそう言うけれど、無念で仕方がない。
人生で一番大切な人の肉親にご挨拶するという、私にとってこんなに重要な日はないのに……。
項垂れて玄関に向かう私を、高梨さんが後ろから一瞬だけ抱き締めた。
「大丈夫。爺さんは既に柚希がお気に入りだよ」
「えっ?」
彼の背中に聞き返した時には、もう玄関ドアは開いていた。
初めて会う相談役は意外と小柄なおじいちゃんだった。
かなりの高齢なのに矍鑠としていて、とても元気そうだ。
なるほど現役で指揮を執るだけある。
でもプライベートでは好々爺という雰囲気で、私にも始終気さくに話しかけてくれた。
「でも私、まだお化粧してません」
「柚希はそのままでいいんだよ」
高梨さんはそう言うけれど、無念で仕方がない。
人生で一番大切な人の肉親にご挨拶するという、私にとってこんなに重要な日はないのに……。
項垂れて玄関に向かう私を、高梨さんが後ろから一瞬だけ抱き締めた。
「大丈夫。爺さんは既に柚希がお気に入りだよ」
「えっ?」
彼の背中に聞き返した時には、もう玄関ドアは開いていた。
初めて会う相談役は意外と小柄なおじいちゃんだった。
かなりの高齢なのに矍鑠としていて、とても元気そうだ。
なるほど現役で指揮を執るだけある。
でもプライベートでは好々爺という雰囲気で、私にも始終気さくに話しかけてくれた。