極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
同棲の条件提示時に「生活費は自分が負担する」と言ってくれた通り、彼は近くのスーパーの提携カードを私に預けてくれたうえ、深夜まで対応可能のケータリングサービスも契約してくれた。

まだ一度も使っていないけれど、生々しい現金の授受よりスマートな方法を取ってくれた気遣いに感謝している。


不便があるとすれば、バスルームの時間帯だ。
私も深夜帰宅が多いのでバスルームで鉢合わせするのではないかとヒヤヒヤする。

だからいつもカラスの行水で、優雅なバスタブで長風呂を楽しんでみたいという私の願望は今のところお預けだ。


「食事も別だしね。朝はたまに一緒になるけど」


「じゃあ一緒にコーヒー飲んだりするの?」


「うん。それだけは一緒かな」


< 96 / 365 >

この作品をシェア

pagetop