男嫌いな僕と番外編な新選組。
「ありがとうございましたー」
またニコリと微笑みながら、お辞儀と共に大きな声で言う店員に見送られ、俺らは店を出た
……はあ、結局割り勘ということになった
なんか、情けない……
『ごめんな…』
「きみは僕の彼氏じゃないんだから、いいでしょ」
『まあ、そうだけどなんか罪悪感が……』
だっておまえ、今は女だもん
かわいい美少女なんだもん
申し訳なくなるわ
……って彼氏?!俺、おとこを彼女にする趣味なんかないんだけど?!
「それとも」
俺が、いやだぁー!と唸ってるとき微かに聞こえた流唯の声に顔を上げる
わ、近い……
目を細め、優しく笑う流唯に少しばかりドキッとする
そして……
「僕に、文句ある?」
そう耳元で囁かれた
『な、ないっす……』
なんすか、これ
新手のいじめ?!なにそれ卑劣すぎねぇー?!
俺、泣くよ?泣いちゃってもいいの?!ああ、そうかよ。じゃあ俺、大声で泣くからなっ!それでもいいのかっ?!
……じゃない、これは痛すぎる色んな意味で
「そ、ならいいけど。さ、行くよ」
『え、あ、おうっ!』
いきなりだから…といっても俺がぼーっとしてたから聞こえなかった、だけだけど
焦りながら、俺は流唯の後をついていく
「…ねえ、手、繋ぐ?」
急に振り返って何を言うかと思えば、なんだそれ俺をどうしたいんだよ、おまえは
『おまえ男嫌いなくせに、よく言えたな』
なんか正直に言うと、また俺が負けてしまう気がして挑発してみる