結婚しても恋をする
「お疲れ」
突き出されたジョッキに中身の同じそれを合わせて応じると、良い飲みっぷりで動く喉仏に見惚れた。
ぷはっと息をつくと箸を手に、共に運ばれて来た一品に視線を落としている。
「そんなん気にしてやる気失くしたらあかんで。自分まだ若いんやから、何なら昇級より更に上の、中途社員目指すんも夢やないで?」
「……若さ……は、重要なんですか?」
宮内課長の前では、コンプレックスにさえなり得る“若さ”。
ジョッキの中に鎮座している泡が消えつつあるビールを覗き込み、僅かに唇を噛んだ。
「そら、ズルしてる人より大分有利や。会社におれる期間が違うからな」
返事を耳に入れながらも、郷ちゃんなら『やる気失くした』と零せば『やる気はいつでもないけど』と返って来るだろうなと、知らず知らず頭を占めており、その光景は目に浮かぶようだった。
突き出されたジョッキに中身の同じそれを合わせて応じると、良い飲みっぷりで動く喉仏に見惚れた。
ぷはっと息をつくと箸を手に、共に運ばれて来た一品に視線を落としている。
「そんなん気にしてやる気失くしたらあかんで。自分まだ若いんやから、何なら昇級より更に上の、中途社員目指すんも夢やないで?」
「……若さ……は、重要なんですか?」
宮内課長の前では、コンプレックスにさえなり得る“若さ”。
ジョッキの中に鎮座している泡が消えつつあるビールを覗き込み、僅かに唇を噛んだ。
「そら、ズルしてる人より大分有利や。会社におれる期間が違うからな」
返事を耳に入れながらも、郷ちゃんなら『やる気失くした』と零せば『やる気はいつでもないけど』と返って来るだろうなと、知らず知らず頭を占めており、その光景は目に浮かぶようだった。