心をすくう二番目の君
「……それから、レベルで目盛りを読む」
頷いてペンを走らせ、集中して中薗さんの話に耳を傾けていると、後方から挨拶が響いた。
「お先に失礼しまーす」
最後の社員が帰って行き、部屋の中は一層静けさを増した。
数分間、淡々と概要の説明を受け、切りの良いところで話が結ばれた。
「細かい部分は、またいずれ」
「ありがとうございました」
軽く頭を下げ立ち上がると、椅子に腰掛けたままこちらを見つめる人と目が合う。
「……見極めの話が来たんだ?」
やはり見透かされていた。
「正社員登用の話があった?」
「……はい」
「受けるの?」
「…………まだ、迷っていて……。だから……詳しい内容を、聞いてみたくなって……」
躊躇いがあるなりに、懸命に言葉を繋いだ。
彼は考えるように顎に手を充て、少し間を置いてから口に出した。